数とは、基本的にモノの特徴(大きさ・形・色など)にかかわらず、1個は1個であることを認識できることが前提です。「3」という数字を書いて、それを数(かず)として数えるのは間違いです。それは単なる文字で、その文字から3こという数は見えません。テキストに掲載してあるモノの数を、係数そろばんに入れたり、はらったりすることによって、数が自然に見えてくるようになるのです。数は見ること(イメージ)より「操作」した方がより鮮明に認識できます。特に、幼児期の子どもには操作することは大切な学習となります。KIDS数遊びは、『テキスト』と幼児専用「計数そろばん」を使用するので、幼児では難しいとされていた「2+3等の合成・分解(五珠の転換)」も、簡単に計算できます。幼児期に大切なことは、計算が速くできることより、数の認識を正しく理解することです。これを「数観念」といい、1年生に入学した時に、数観念が獲得できている児童が、実は算数ができる子どもとして評価されるわけです。
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